森のなかの風景 上向きの世界観にひたって撮影する

森のなかの撮影は少し不気味です。

彼方上の方では枝と枝がこすり合い、カンッカンッ と乾く音が森中に響きわたります。

周りに人気はないはずなのに、なにか気配を感じます。このような森で撮影をするのには意図があります。

ここは「上向き」の世界です。当たり前のようですが、大地から生える木々は横には伸びず、縦に縦に上方向へ伸びていきます。

これは人間の世界で例えれば、ニューヨーク摩天楼のビルを人間が横向きには作らず、空に向かって建てていくのと似ています。

同じような形状や志向を持つのに、なかなか交わらない二つの世界。この上への志向は、当たり前とはいえ気になります。自然と人間の両方にくみする者として、森で遊び作品をつくります。自然と人間の共通項、接点があたまを巡ります。

この二つの世界は、三千年後、どのように交差をしているのでしょうか。必ずしも綺麗に交差することはなく、もしかしたら人間の側だけこの世からいなくなっているのではないか、とも思います。人間にとっての上への志向には、どんな意味があるのでしょうか。

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